羽毛の産地偽装についてと、これから

こんにちわ 100匹目の羊です。

5/7に朝日新聞の一面に寝具業界の悲しい記事が掲載されました。

http://www.asahi.com/articles/ASJ4F5WR6J4FUUPI003.html

寝具業界の人間からは「やっとか。」、「ついにでたか。」と感想がちらほら。

僕がふとん屋なってからまだ6年足らずですが、その間にも組合の方で行われた抜き打ち試買テストで何社か表示と違う羽毛が使われていたから改善するように、といった通達があったように思います。今回のは、日本羽毛製品協同組合に加盟していた5社?が、羽毛の品質を表すゴールドラベルの発行停止処分を受けた件だと思います。

ついつい目先の利益を追いかけてしまう。
なかなか自浄作用は働かないのです。

僕は、こういった中身の見えないものだからこそ、正直にお伝えしなければならないと思っています。
だから、
「これは中国産の羽毛です。」
「これは中国産の質の良い羽毛と、ヨーロッパの同質の羽毛をミックスしてコストダウンしている羽毛です。」
とかハッキリと正直にお客様に伝えています。

そりゃ欧州産と言えば、耳触りがいいから売りやすくなるけれど、その感覚が問題なんですね。

日本人は一流ブランドに弱いです。
羽毛でいえば欧州産はブランドです。

品質よりも産地(ネームバリュー・ブランド)が優先される方が多いですが、それは間違いですよ。
中国産でもしっかりとパワーのある羽毛もありますし、欧州産でも粗悪品はあります。

羽毛ふとんに限りませんが、物を見るときは「品質」が一番重要です。

欧州産だからすべて良い羽毛とは限りません。
今治産だからすべて良いタオルとは限りません。

そのものが持つ品質が重要なんです。

ただ、一般消費者にそんな品質の見極めなんてことはできませんので、
その目利きをするのは我々販売店の使命、責任だともいえます。

当店のオリジナル羽毛ふとんはトレーサビリティの確保ができている羽毛だと確認しています。
ご安心を。

ちなみに羽毛ふとんは

「押して」
「叩いて」
「嗅いで」
「見る」

これが品質を見極めるコツです。

・中国産は中国産で適正な価格で販売すれば問題はない。

・中国産=粗悪品、欧州産=高級品のイメージが産地偽装を助長する。

・品質の良いものは理由がない限り安価で提供できない。

要は、正直な誠実なものづくり、商売をするだけでいいのです。
近江商人の「三方よし」という思想に近いですが
「関わった人すべてが幸せになる仕事」を目指して、これからもっと精進していきたいと思います。

その一歩として、5月末からポーランド、アイスランドに行ってきます。

ポーランドでは、コウダ研究所、農場、アニメックス社へ行って、
ポーランドの羽毛の現場をこの目で確かめてきます。

アイスランドでは、羽毛の宝石とまで呼ばれる羽毛の最高峰、
アイダーダウンの採取地と精毛工場へ行きます。

初めての海外出張、個人的にもヨーロッパは初めてでドキドキワクワクしております。
スケジュールが割とタイトなのがちょっと残念ですが(もっと観光したい)、
しっかりとこれから自分のやるべきことを見つけに行きたいと思います。

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