「この羽毛ふとんはリフォームがお得でしょうか?」

冬に使っていた羽毛ふとんを片づける時に、こんなことはありませんか?
・カバーを外したらたくさん羽毛がでてきた
・汚れが気になった
・羽毛がかたよっている
もしかしたら、その羽毛ふとんはそろそろ買い替えorリフォームの時期なのかもしれません。しかし高額で購入した羽毛ふとん、買い替えがお得なのか、リフォームがお得なのかよくわかりません。
そんな時は、お気軽に当店の日本羽毛ふとん診断協会認定のダウンプロフェッサー(羽毛ふとん診断士)にご相談ください!

【羽毛ふとんリフォーム相談】

 
「この羽毛ふとんはリフォームがお得でしょうか?」
 
そういったご相談をいただいた時には、当店では羽毛ふとんの中身を開けて羽毛の状態を見極め、リフォームがお得かどうか無料で診断しております。
 
今回、お持ちいただいた羽毛ふとんは
あま
・メーカー:東洋羽毛工業㈱
・サイズ:ダブル
・ダウンの種類:ホワイトグース70%
・入り目:1.9kg
・側生地:綿100%(綾織、ツイル)
・使用年数:20年以上
 
このメーカーさん、丹波市では医療関係や役所関係の方がよく購入されています(そういうところに営業に来られていたようです)。なのでリフォーム相談でよく持ち込まれることがおおいのですが、ほとんどグレーダック70%といったものが多いのです。ですが今回はホワイトグース。相当な価格で購入されたと想像できます。
 
全体をパッと見たところ、汚れはありますが比較的きれいです。愛着をもって丁寧に使用されていたことがわかります。羽毛の吹き出しも見当たりません。綿100%ツイルですので破れずに20年以上もったのでしょう。しかし、えり元の汚れが生地を酸化させて少しハリハリとしてます。もう少ししたら、サクっとピリッとスジがいくように破れるかもしれません。
肝心の中身ですが、やはり使用年数が長いだけにベトつき、切れ毛(ファイバー)などのゴミも多くありました。そして何よりも気になったのが「ピリング」というものです。写真をご覧ください。
もう少しズームで見てみましょう。
たんぽぽの綿毛のようなダウン、それと芯のあるフェザーが絡み合っているのがたくさんあります。この状態のものを「ピリング」といいます。保温力のあるダウンがフェザーと絡まるので、かさ(ボリューム)がなくなり、保温力が下がる原因の一つです。このピリングはやっかいなもので、羽毛リフォームの加工を施しても直らないのです。
「ピリングの量が多い」ということは、羽毛洗浄加工後の目減りする量が多くなるので、補充する足し羽毛が多くなります。リフォーム後に補充羽毛の割合が多くなるので、加工費をかけてリフォームする意味がないことになるのです。
よって今回は「リフォームよりお買い替えがおすすめです」とお伝えさせていただきました。
※今回、ピリングが多くみられた原因の一つとして、フェザーの割合が多かったことが考えられますが、単純に割合の低いものが高級品とはいえませんのでご注意ください。
羽毛ふとんリフォームの相談が多くなってきました。
当店ではなんでもかんでもリフォームできまっせぇ!とお受けしないので今回の事例をご紹介させていただきました。
本当に価値のあるものだけリフォームを受けています!
羽毛リフォームのご相談、診断はご予約いただきますとスムーズにご案内できます。お気軽にお電話ください。

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