ポーランド産ホワイト・コウダ・グース

 

 

 

なぜポーランド産グースの羽毛が優れているのか?

その理由を探しに2016年5月末、ポーランド北西部ポメラニア地方にある「コウダ・ヴィエルカ動物研究所」に伺いました。ポーランド産グースは、清らかな自然の中で粗放飼育され、天然の飼料を与えられてのびのびと大きく成長し、粒が大きく完璧なまでの羽毛を身にまといます。夏は35℃以上、冬は零下30度以下という極端な寒暖の差がある厳しい気候も、羽毛の厚い層を作り出します。平均飼育数3000~6000羽と他国の商業飼育農場の10分の1という、小規模農場による飼育もポーランドの特徴です。何世代も引き継がれた農場でストレスなく育つグース、その98%は「ホワイト・コウダ」という独立した種として商標登録されているものです。業界最高値で取引さるブランド種鳥ですが、この地位の確立には半世紀の努力があります。

 

 

1962年、国立畜産学研究所の初代所長ビェリンスキ博士がデンマークから輸入された純白のグースに魅せられ、その品質改良と飼育技術の研究を始めました。飼育にはポーランド政府などが国策として支援、さらに品質管理や飼育方法などについての厳しい規定が設けられ、ポーランド家禽評議会によって守られています。世界が認めるポーランドのホワイトグースダウン、その国際的な競争力の源は、ポーランドの大地が生み出す豊かな自然と、半世紀にわたる政府と民間のたゆまぬ努力、そして徹底した品質管理にあります。

 

 

 

 

 

 

 

60年以上の歴史がある「アニメックス社」、ポーランド最大の食肉加工メーカーです。飼育農場と密接に連携し、生産過程で第三者を介さず、卵から羽毛製品になるまで全体を管理、徹底することで安心できるトレーサビリティを確立しています。食肉加工での羽毛採取には一般的に専用の機械を使いますが、アニメックス社では人間の手で行います。それにより羽毛を傷めず、部位ごとに分けることができ、高品質を保ちます。それらをドブチツェ羽毛工場で、スロヴァキアとの国境に広がる山脈地帯から流れ出る清らかな軟水で洗浄しています。工場内にあるラボでは様々な品質検査を実施し、徹底した品質管理を行っています。恵まれた自然環境に生まれ、適正な機関で飼育されたグースの羽毛を管理された農場で採取する。それを厳しい基準で洗浄、精製し、消費者へと提供する。アニメックス社にはその全てが揃っています。

 

 

 

 

 

 

 

●ポーランド産ホワイトコウダ・グース93%

・かさ高:17cm ・ダウンパワー:420 ・フィルパワー:865

 

ポーランド・アニメックス社のレギュラーグースのダウンです。命に敬意を払い、マシンピックではなく、手で摘み仕分けすることでダウンを傷めることなく丁寧に採取しています。

おススメの側生地はこちら
バティスト80・バティスト100・インド超長綿サテン

 

 

 

●ポーランド産ホワイト・コウダ・マザーグース95%

・かさ高:18cm ・ダウンパワー:440 ・フィルパワー:885

 

コウダ種のマザーグースは繁殖率が高く、年間約70個もの卵を産みます。
それらの卵は孵化施設で雛になり、レギュラーグース農場へと送られます。
ただし飼育期間が長くなりすぎると、産卵数が年間40個ほどに落ちるので、
5年を目途に食肉に加工されます。レギュラーグースよりも飼育期間が長いので、
成熟した大きなダウンが採取できます。年間を通して寒暖の差が激しく、厳しい自然環境の中で大きく成熟したダウンはボリュームとパワーがあり、抜群の保温性と耐久性を誇ります。

おススメの側生地は
バティスト80・バティスト100・インド超長綿サテン

  

 

 

※クヤヴィ・ポモージェ(ポメラニア地方)クロネツキ・マザーグース農場にて

 

●ポーランド産ホワイト・コウダ

 マザーグース・ハンドセレクト95%

・かさ高:18.5cm ・ダウンパワー:450 ・フィルパワー:875

 

年間生産量は約600kgの貴重なダウン。アニメックス社では、飼育期間が長く成熟したマザーグースのダウンを、一つひとつ手選別(ハンドセレクト)したプレミアムなダウンがあります。目視で一つひとつ大きなダウンだけハンドセレクトしたダウンは、アイダーダウンのように一つひとつ絡み合い、粘り気があります。そんなスティッキーダウンは保温性も高く、ゴミも少なく吹き出しにくいという特徴があり、超軽量タイプの高通気度羽毛ふとん生地に最適なダウンとなります。

おすすめの側生地は
バティスト100・バティスト250